「みんながやっていることは正しい」と感じる人間の性質について

人がやっていると安心するという心理があります。
例えばある商品があって、とても安くて性能も魅力的だったとします。
でも、誰も使っていない商品ならいかがでしょうか？
自分がもし１人目のお客様だったとすればあなたはどうおもいますか？
その商品を買うでしょうか。私だったらきっとためらいます。

やはり利用者の口コミとか、何パーセントで満足しているとか、そういう情報があった方が買う気になります。
ECサイトのランディングページでは必ず利用者の声を乗せていたり、満足度のグラフを見せていたりします。

駅での出来事

駅でこんな出来事がありました。
女子高生6人が全く同じ改札を利用していたのです。
両隣の改札は空いていました。
にも関わらず、なぜか特定の、最初の女子校生が通過した改札の入り口をみんな追いかけるようにして通過していくのです。
これはどういった心理なんでしょうか。

非常口の実験

この現象をみて、テレビでやっていたこんな実験を思い出しました。
非常口が2箇所ある映画館で、避難訓練を行うという実験です。
映画の座席の一部にはスタッフ（いわゆるサクラ）が座っています。
あるタイミングで火災報知機がなります。
するとサクラが(わざと)片側の非常口に向かっていきます。
するとサクラでない被験者たちも、みんなその片方の非常口に向かって行くのです。
その非常口は人がごったがえし、もう一方の非常口はガラガラでした。

人間は権威に弱い

人間は権威に弱い性質があります。
テレビのニュース番組に専門家が出てくると説得力が増しますよね。
その原理です。
専門家のような権威のある人の発言は無条件に信じてしまいます。
これと同じで、多くの人がやっていることにもある程度の権威性があります。
みんながやっているから正しいと無条件に信じてしまうのです。

まとめ

みんながやってることは正しい！と感じるのが人間の性質のようです。
あまり悪用するのはよろしくないですが、誰かに行動を促したいときに味付けとして添えておくと説得力が増しますよ。