高度に情報化された社会でもなぜ人間は不安に勝てないのか？

マスク回復！日本の流通の底力

案の定マスクが再び店頭に並び始めています。
あまりパニックを起こすのは良くないと思い、特にマスクやトイレットペーパーを買う列に私は並びませんでした。
昔から「どうにかなるだろう」「まあ大丈夫だろう」と危機に際しては割と楽観的な性格でした。
そのため今回も「そのうち流通は回復するだろう」という気持ちでいました。
どうやら当たっていたようです。
日本の流通網をなめてはいけません。

情報が無いことが不安の原動力

しかし、中には情報弱者というものがいるものです。
親戚が勤めるホームセンターにも毎日トイレットペーパーを買う列ができるそうです。
トイレットペーパーが品切れになると喚き散らすお客さんもいたようです。
すぐに流通は回復すると分かっていればこのようなパニックにはならないでしょう。
ひとえに情報弱者だと切り捨ててしまえば終わりかもしれませんが、パニックを起こす原動力は不安です。

パニックの原動力は不安

人間にはどうしても不安というものがあります。
確かに「そのうち流通は回復するだろう」「店頭にトイレットペーパーが並ぶだろう」と頭ではわかっていても拭い去れない不安というものがあります。
なので「念のため一箱ぐらい買いたしておこうか」という気持ちになるのです。
少なくともこの程度の理解があればまだマシなのですが、情報を正しく仕入れないことで不安を自分の頭の中で大きくしてしまう人がいます。
いわゆるこの極度に不安が拡大された状態がパニックと言えるでしょう。

不安につけこむ人が商売上手

転売ヤーはこの人間の不安につけこむのが非常に上手いです。
転売ヤーは流通を妨害しています。
そのため私は転売ヤーのやってることは許すことはできません。
しかしながら人間の心をよくわかっています。
その点においては少し感心してしまいます。
昔アフィリエイトの先輩がこんなことを言っていました。
「悩みが深いことが売れる秘訣」と。
つまり、もともと心の中に深い悩みがあって、そこに対してポンと背中を押すような記事と商品があると売れるということです。
これもある意味心の中の不安を掻き立て商売を成立させている例と言えるでしょう。
世の中の多くのECサイトには「現状を放っておくとこんなひどいことが起こりますよ」と不安をあおっています。

まとめ

不安に打ち勝つには確かな情報が必要です。
そういう意味ではネット社会は良い社会と言えます。
同時に、高度に情報化された社会でも、人間は不安には勝てないものだなと感じました。