ルーチンワークは変えにくい
習慣の力って絶大ですよね。
一度習慣にしてしまうと何の意識もなく体が勝手に動きます。
その反動で脳がすぐに判断しないという状態になります。
それはそれで危険です。そんな、、ルーチンワークからちょっと外れた時に犯してしまうミスについてお話ししたいと思います。
例:食堂のメニュー選び
Aさんは毎日食堂でサバ定食を食べていました。
しかしながら今日は期間限定のメニューが出ています。
よし期間限定メニューを食べよう!と思って食券売り場に並びました。
ところがです。
出てきた食券はいつものサバ定食の食券。
その瞬間Aさんは気づきました。
Aさんは毎日サバ定食を食べていました。
そのため、食券売り場のサバ定食の食券が出てくるボタンを無意識におしていたのです。
出てきた時にはもう遅く・・・、期間限定メニューを食べ損ねてしまいました。
例:塾の送り迎えをしつづけてたお母さん
Bさんはちょうど50前後の年齢の女性。
息子が二人います。
二人とも週2回のペースで駅前の塾に通わせていました。
上の子が3年間通った後、入れ替わるようにして下の子も3年間同じ塾に通いました。
合計6年間、駅前の塾にBさんは車で送り迎えをしました。
すると面白いことがおこりました。
その駅に近づくたびに、何故か塾の方向にハンドルを切ろうとしてしまいます。
駅前には塾以外にもたくさんの用事があります。
・単純に駅を使いたくて駅のパーキングに行く場合
・駅前のスーパーに行きたい場合
・駅前の銀行に行きたい場合
このように多くの用事があるのですが、それでも無意識に駅に近づくと6年間送迎した塾の方向にハンドルを切ってしまう衝動に駆られるのだそうです。
これもルーチンワークのなせる業といえます。
ルーティンワークの怖い所は行動ベースで体に刻まれているところです。
つまり脳が行動のパターンを既に記憶していて、ついその動きをしてしまうということです。
特別に意識をしていても、ふとした瞬間に体がルーチンワークを覚えていて、いつもの行動してしまいます。
私も半年間通った職業訓練校につい向かって行こうとしてしまったことがあります。
何らかの条件(とちゅうの道が一緒etc)で脳がそのように判断してしまうのだと思います。
ルーティンワークに陥らないためには集中力が必要です。
ずっと集中している必要はありません。
声に出せば大丈夫です。
例えば、「今日は駅前に買い物に行く」と声に出しましょう。
運転してる間も駅前のあのお店だからここを曲がる!のようにポイントポイントで自分の行動を声に出しましょう。
声に出す過程で言葉は脳を通過します。
また、声に出すことで耳からも再度聞くことになるので、自分のこれから行う事を脳が再確認してくれます。
それでもルーチンワークに陥ってしまう時は言葉に出すことを端折ってしまった時です。
もしかすると車の中で独り言を喋ってるように周りから見えて最初は恥ずかしいかもしれません。
しかし、効果は絶大なので是非やってみることをオススメします。